リップ・カレントについて

サーフィンをやっていれば誰もが体験するであろう、リップ・カレントについて説明します。

リップ・カレントは、離岸流とも呼ばれ、沖から来た波が岸に到達した後、岸辺に溜まった海水が、一定の場所からまとまって沖に戻る流れのことです。

特に、ここ浜松の海岸線はフラットで、潮の流れを遮るものがないため、条件によっては、非常に危険な流れを生み出します。

管理人もサーフィンを始めたばかりの頃、このリップ・カレントにはまって、非常に怖い経験をしたことがあります。
今でこそ、自分の技量を把握しているので、荒れているときは無理をして海に入りませんが、サーフィンを始めたばかりの頃は、自分の技量もよく分からず、とりあえず、海に入らないと気が済まなかったので、無理をしてでも入水していました。

その時は、台風が接近していて、サイズはセットで頭オーバー。
流れもきつかったのを覚えています。

友人と2人で入っていたのですが、友人は先に上がってしまい、岸を歩いているのが見えました。周りを見ると、まだ数人が入っていました。
自分もそろそろ上がろうかと思い、岸に向かってパドリングを始めたのですが、何か様子が変でした。
パドリングをしても進んでいる感じがしないどころか、岸からどんどん遠ざかっているではありませんか!
これはやばいと思い、全力でパドリングをしましたが、全くダメでした。
この時すでに、リップ・カレントの知識があり、流されたら岸に対して平行に移動して、流れから逃れることは分かっていたのですが、実際の場面に遭遇すると、パニックを起こし、その知識が頭からすっ飛んでしまいました。
パニックを起こした人間は、もがいて体力を使い果たし、溺死するというのを聞いたことがありましたので、それ以上無駄なパドリングはせず、とりあえず浮いていました。

今でこそ笑い話ですが、その瞬間は、「死」という言葉が脳裏をよぎりました。一瞬にして、家族、友人、彼女のこと、そして明日の新聞の朝刊の見出しまで考えてしまいました。「無謀サーファー、流され死亡」ってね(笑)。

岸を歩いている友人が、こちらを見ていたので、大きく手を振って助けを求めたのですが、完全に無視されてしまいました(怒)。
後で友人に何で助けてくれなかったのか聞いたところ、友人曰く、手を振っていたので、呼んでいると勘違いしていたそうです。ホントかテメー!?って感じですけど、いずれにしても来なかったやんけー!このヤロー!!
まぁ、たしかに、海が荒れている時の岸から見た海というのは視界が悪いです。
ましてや、沖にいる人間なんて、うねりに見え隠れしているのかいないのかも分からないほどです。

この時管理人が助かったのは、パドリングを諦め、流れに身を任たため、自然とリップ・カレントを外れたからです。
そして、遥か沖から来たうねりに乗って(ライディングする余裕なんてなかったので腹這いで)、岸に戻ってこれたのです。

一番重要なのは、冷静でいられること。そして、正しい回避方法をとることです。
それには正しい知識を身に付けるとともに、自分の技量をしっかりと把握して、
無理をしないというのが、絶対条件です。

最後に、注意事項ですが、リップ・カレントを上手く利用すれば、無駄な体力を消耗せずに沖へ出られます。
しかし、逆をいうと、海が荒れていようが、たとえ初心者であろうと、流れに乗ってしまえば、簡単に沖に出られてしまうということを覚えておきましょう!

ふぁいてぃんぐい〜るず

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図1

図2

図1は、通常の海岸線のリップ・カレント。
図2は、テトラ等がある海岸線のリップ・カレント。

万が一流されたら、岸と平行に移動して、
リップ・カレントを抜け出しましょう。